「おまえは俺の大切な、大切な家族なんだ…」忌み嫌われ続ける、呪われたカラダをきつく抱きしめ…二度と離さないと誓ったはずなのにー…。鳴沢拓人は平凡な大学生だった。ある日、弁護士を名乗る男が現われ、拓人の母方の祖父の葬儀と遺産相続のため、拓人に真砂村に同行して欲しいと言う。一度も会ったことのない祖父の存在に乗り気のしない拓人であったが、父の後押しもあり弁護士と共に真砂村へ向かうことに。厳かに行われる葬儀の中、拓人は日本人形のような娘に出会う。村に伝わる落人伝説数十年ぶりに行われる秘祭り村の隠された秘密を垣間見た拓人は、真実を求め始める――――。「こんな私の体なら生贄として…かまいません」大切な家族が目の前で、村を救うために自分の命を捧げてしまい…。山奥の村で受け継がれる狂気、そして淫靡な秘祭ーー。
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